生理痛とは?
多くの女性が毎月経験する「生理痛」。
医学的には月経困難症と呼ばれ、下腹部の痛みや腰の重だるさ、吐き気、頭痛、倦怠感などを伴うことがあります。
特に20〜40代の女性では日常生活に支障をきたすほど強い痛みを感じる方も少なくありません。
西洋医学の視点では、生理痛は主に以下の要因によって引き起こされると考えられています。
-
プロスタグランジンの過剰分泌
子宮内膜から分泌されるホルモン様物質で、子宮を収縮させ経血を排出する働きがあります。しかし過剰に分泌されると、子宮が強く収縮しすぎて下腹部痛や腰痛、吐き気を引き起こします。 -
血流の滞り
子宮周辺や骨盤内の血流が悪くなると、酸素不足や老廃物の蓄積が起き、痛みを増強します。冷え性やストレス、長時間の同じ姿勢も血流を妨げる要因です。 -
自律神経やホルモンバランスの乱れ
ストレスや生活習慣の乱れにより、自律神経や女性ホルモンの分泌リズムが崩れ、生理痛が重くなることがあります。
このように、西洋医学的にみても生理痛は子宮の過剰な収縮・血流障害・自律神経の乱れが大きな原因になっていると考えられます。

生理痛に対する西洋医学的な治療法
一般的な治療法としては以下が挙げられます。
-
鎮痛薬(NSAIDs):プロスタグランジンの働きを抑えて痛みを軽減。
-
低用量ピル:ホルモンバランスを安定させ、子宮内膜を薄くすることで痛みを軽減。
-
漢方薬:冷えや血流の滞りを改善する目的で処方されることもあります。
これらは効果的ですが、薬の副作用や体質的に合わない場合もあり、「なるべく薬に頼らず体質から改善したい」というニーズも高まっています。
鍼灸(針灸)が生理痛に効果的な理由(西洋医学的視点)
鍼灸(針灸)は古来から婦人科疾患に用いられてきましたが、西洋医学的な研究によっても効果のメカニズムが徐々に明らかになってきています。
1. プロスタグランジンの調整作用
鍼(はり)刺激によって血流が改善すると、子宮内膜でのプロスタグランジン産生のバランスが整いやすくなると報告されています。
結果として、子宮の過剰な収縮が抑えられ、下腹部痛が軽減されます。
2. 血流改善による酸素供給
鍼(はり)やお灸による刺激は、筋肉の緊張を和らげ、骨盤内や下腹部の血流を促進します。
これにより酸素不足が改善され、痛み物質の蓄積も減少します。冷え性の改善にもつながり、生理痛が軽くなるケースが多いです。
3. 神経系を介した鎮痛効果
鍼(はり)刺激は末梢神経から脳へ伝わり、「エンドルフィン」と呼ばれる脳内鎮痛物質の分泌を促します。
エンドルフィンは「体内のモルヒネ」とも呼ばれ、痛みを和らげるだけでなく、リラックス感を生みます。
4. 自律神経の調整
鍼灸(針灸)は交感神経と副交感神経のバランスを整える作用があります。
生理痛はストレスで悪化することが多いため、自律神経を安定させることが痛みの緩和や睡眠の改善につながります。
5. ホルモンバランスの安定化
鍼灸(針灸)は視床下部や下垂体などホルモン分泌に関わる脳領域に間接的に働きかけるとされ、女性ホルモンの分泌リズムを整える効果も期待できます。
鍼灸でよく使うツボの例
生理痛に対しては以下のようなツボがよく用いられます。
-
三陰交(さんいんこう):足首内側。血流改善とホルモンバランス調整に効果的。
-
関元(かんげん):おへそから指4本下。子宮や下腹部の血流改善。
-
気海(きかい):おへそから指2本下。冷えや倦怠感に有効。
-
中極(ちゅうきょく):下腹部の中央。婦人科症状全般に使われる。
これらのツボをその人の体質や症状に合わせて組み合わせ、鍼(はり)やお灸で刺激することで、生理痛の緩和が期待できます。

患者さんの声
当院に通われている30代女性の方は、毎月強い生理痛で鎮痛薬を手放せない状態でした。
鍼灸(針灸)施術を数回継続することで「薬を飲む回数が減った」「痛みがあっても我慢できる程度になった」と実感されています。
また、「体全体が温まり、イライラや頭痛も減った」とのお声もいただきました。
まとめ
西洋医学的にみた生理痛は、プロスタグランジンの過剰分泌、血流の滞り、自律神経の乱れなどが主な原因です。
鍼灸(針灸)はこれらに対して 血流改善・鎮痛物質の分泌促進・自律神経調整・ホルモンバランス安定化 といった多面的な作用を持ち、薬に頼らず体質から改善していける点が大きな魅力です。
生理痛でお悩みの方、薬だけに頼らず自然な方法で改善したい方は、ぜひ荻窪きりん堂鍼灸接骨院にご相談ください。
あなたの体質や生活習慣に合わせた施術で、より快適な毎日をサポートいたします。


