東京都杉並区にある荻窪きりん堂接骨院です。
今回は膝の痛みを引き起こす変形性ひざ関節症について書いていきます。
変形性膝関節症はひざ関節の軟骨が老化して、すり減ってくる病気。
痛いときは無理をしないで。痛みが落ちついたら、筋力強化をしましょう。
詳しく解説していきます。
変形性ひざ関節症とは
変形性ひざ関節症は関節の摩擦により、軟骨がすり減ったために起こります。
変形性ひざ関節症は、女性に多く、女性の患者は、男性の1・5倍もいます。
また、肥満の人、O脚の人、長年スポーツをしてきた人、重いものを運んだり、立ったり座ったりすることの多い仕事をしてきた人、変形性ひざ関節症の家族がいる人は、発症する可能性が高いと考えられています。
変形性ひざ関節症は、加齢によって、半月板や関節軟骨などのひざ関節の軟骨 に弾力性がなくなることから起こります。
弾力性がなくなると、半月板や関節 軟骨が傷付きやすくなり、傷付いたところがだんだんとすり減ってくるようになります。
関節の負担を減らす大腿四頭筋やハムストリングスなどの筋肉の衰えによっても、変形性ひざ関節症になりやすくなります。
また、それまで無症状だった人も、転んだりひねったりしたことがきっかけで、痛みを感じ始めることもあります。
変形性膝関節症は加齢とともに増加し、女性の患者数は男性の1.5倍多くなっています。
変形性ひざ関節症の進み方
初期:関節軟骨に細かい傷が付き、少しずつすり減っていきます。
○骨と骨との間のすきまが一部狭くなる。
○歩き始めや立ち上がりのとき、正座をしたときにひざが痛む。
中等度:関節軟骨のすり減りが 進む、大腿骨と脛骨の間が狭くなって、骨の一部がこすれ合うようになる。
○階段の上り下りがつらい、 正座ができないなど、運動や行動が制限される。
○ひざに水がたまりやすくなる。
○正座をしにくくなる。
重度:関節軟骨がほとんどなくなって、大腿骨と脛骨が直接ぶつかり、こすれ合う。
○関節が変形して、O脚の人 はその度合いが進む。
○じっとしていたり、夜寝ているときも痛む。
○ひざの曲げ伸ばしが自由にできない。
○歩くときにひざが横揺れし て、歩きにくくなる。
変形性ひざ関節症は、関節軟骨が少しずつすり減っていくことによって起こります。
軟骨が削られると、そのかけらが 関節の中にたまり、その刺激で痛みを感じ、ひざに水がたまるようになります。
変形性ひざ関節症は、5年、10年という長い年月を経て、少しずつ進行していきます。
初期には、長時間腰かけていた後に立ち上がったときや、歩き始めの最初の2~3歩に痛みが出たり、正座をする際に痛んだりしますが、平地を歩いているときは、あまり痛みが出ない場合も多くあります。
痛みは通常、ひざの内側や後ろ側から始まります。
初期には一方の足から起こり、進行につれて両足に症状が表れるようになります。
関節液の分泌が過剰になり、ひざに水(関節液)がたまりやすく なります。
症状が進むにつれて階段の上り下りや坂道など、ひざに力がかかる動作でさらに痛みを感じるようになります。
さらにひどくなると平地を歩いても 痛むようになり、日常生活に支障をきたします。
関節の軟骨は、ほとんどの場合、ひざ の内側ですり減っていくため、変形性ひざ関節症が進行すると、ひざの変形によってO脚になったり、もともとO脚だっ た人は度合いがひどくなったりします。
そのために、さらにひざの損傷がひどく なる、という悪循環をくり返すことになります。
家庭でのケア
ひざが痛いときは安静が第一です。
打ち身やねんざなどと違い、変形性ひざ関節症の場合は、冷やすとひざの血行を悪くして、かえって痛みが増します。
夏場はクーラーなどによる冷やしすぎに注意しましょう。
冷えを防ぐためには、 保温用サポーターやひざかけを利用するのも効果的です。
痛み止めの湿布の中には、貼ったときにひやりとするもの(冷感湿布) もありますが、湿布を貼っても、ひざの中の温 度が下がるわけではないので、心配あり ません。
また、ひざが痛いときは無理は禁物です。
痛みをがまんして長時間ウォーキ ングをしたり、無理に階段の上り下りを したりすると、かえって悪化します。
杉並区の荻窪駅から徒歩3分にある荻窪きりん堂接骨院では様々なタイプに合わせたオーダーメイドのひざ痛治療を行っております。
ひざの痛みでお困りの方はお気軽にご相談ください。
参考文献: 首・肩・腰 ひざの痛みをなんとかしたい
監修 伊藤晴夫 著