鍼(はり)治療において、最近注目されているのが「電気鍼(でんきばり)」です。
これは、鍼(はり)に微弱な電気を流して治療効果を高める方法で、「パルス鍼」とも呼ばれます。
「痛そう…」「ビリビリするの?」と心配になる方もいますが、実は身体の奥深くのコリや痛みに対して、非常に効果的な施術です。
今回は、この電気鍼について、専門家の視点からわかりやすく解説していきます。

電気鍼(パルス鍼)ってどんな治療?
電気鍼とは、通常の鍼(はり)治療に加えて、刺した鍼(はり)に専用の機器を使って微弱な電気刺激を与える治療法です。
皮膚表面ではなく、鍼先を通して筋肉や神経に直接リズミカルな刺激を加えることで、筋緊張の緩和や鎮痛、血流促進などを促します。
使用する電流はとても弱く、心地よい刺激として感じる程度で、安全性も高い施術です。
電気鍼の仕組み
1. リズムある電気刺激で筋肉を動かす
鍼(はり)に電流を流すことで、筋肉がピクピクと**自然に動く反応(筋収縮)が起こります。
これはマッサージとは異なり、深層の筋肉まで刺激できるため、慢性的なコリや痛みにとても有効です。
2. 痛みの伝達をブロック
電気刺激が神経に働きかけることで、「痛み」の信号を脳に伝えにくくする作用があります。
これはゲートコントロール理論と呼ばれるメカニズムで、自然な鎮痛効果が期待できます。
3. 脳内ホルモン(エンドルフィン)分泌の促進
電気鍼の刺激により、鎮痛ホルモンであるエンドルフィンの分泌が促され、痛みを感じにくい状態を作ります。
これは慢性痛や自律神経の乱れにも有効です。

電気鍼の効果とは?
● 筋肉の緊張緩和
表層だけでなく、奥のインナーマッスルまで刺激できるため、しつこいコリやハリの改善が期待できます。
● 血行促進
電気のリズム刺激で筋肉がポンプのように動くことで、血流が良くなり、老廃物の排出や酸素供給が促進されます。
● 神経の鎮静作用
痛みやしびれの原因となる神経の興奮を抑えることで、坐骨神経痛や肋間神経痛などの神経症状にも効果的です。
● 自律神経のバランス調整
電気刺激が脊髄や脳に影響を与えることで、交感神経と副交感神経のバランスを整え、不眠や胃腸不調、めまい、動悸といった症状にもアプローチできます。
どんな症状に向いているの?
電気鍼は、次のような症状でお悩みの方におすすめです:
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慢性肩こり、腰痛
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坐骨神経痛、椎間板ヘルニア
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頚肩腕症候群(腕のしびれ)
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顎関節症
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顔面神経麻痺
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筋肉の張りが強いアスリート
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自律神経失調症
- 緊張型頭痛

治療中の感覚は?痛くないの?
多くの方が不安に思われるのが「電気の刺激が痛くないか?」という点です。
実際の感覚としては、トントンと軽く叩かれているような心地よさや、筋肉が軽くピクッと動く程度で、痛みはほとんどありません。
電流の強さは個々の症状や感受性に応じて細かく調整できますので、ご安心ください。
通常の鍼との違いと併用のメリット
通常の鍼(はり)はツボや経絡を刺激して自然治癒力を高める方法ですが、電気鍼はそこに物理的な刺激を加えることで、より即効性を持たせる施術です。
◎ 通常鍼:全身のバランス調整、体質改善
◎ 電気鍼:深部筋肉・神経系への直接アプローチ
当院では症状に応じて、通常鍼と電気鍼を併用し、より高い効果を引き出す治療プランをご提案しています。
安全性と注意点
電気鍼は多くの方に安全に使用できますが、以下のような方はご相談ください:
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心臓ペースメーカーを使用している方
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妊娠初期の方
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重度の心疾患やてんかんのある方
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電気刺激に対して強い不安感がある方
事前にしっかりとカウンセリングを行い、施術の適応を見極めた上で安全に実施しています。
まとめ:電気鍼は、深部まで効かせる“頼れる鍼治療”
電気鍼は、通常の鍼(はり)治療に比べて、深い筋肉や神経系にアプローチできる点が特長です。
慢性のこりや神経痛、筋肉の緊張が強い方、自律神経の乱れが気になる方に、特におすすめできる治療法です。
荻窪きりん堂鍼灸接骨院では
当院では、経験豊富な国家資格者が、症状に応じて最適な電気鍼の施術をご提案しております。
電気の強さやリズムは一人ひとりに合わせて調整し、安全かつ効果的な治療を実現しています。
「深いコリがとれない」「神経痛に悩んでいる」「疲労が抜けない」など、気になる症状がある方はぜひ一度ご相談ください。


