今回は肩こりや腰痛に対してのマッサージ後の揉み返しについて書いていきます。
『揉み返し』のメカニズム
揉み返しとはマッサージの後に、かえって痛みが出たりだるくなったりする「揉み返し」は、強く刺激しすぎたことによって、筋肉や筋膜に炎症を起こしている状態です。
揉み返しには、正しい揉み返しと悪い揉み返しがあります。 筋肉や筋膜の異常な部位を触診で評価したうえで、その肩こりの原因部位を正しくほぐし、コラーゲン線維とエラスチン線維の絡み合いをとると、2~3日間炎症を生じることがあります。
これはくすぶっていた病的状態を正しく治癒するために生じる正しい炎症反応で、いわゆる正しい揉み返しです。
その後、コラーゲン線維が再生し、正しい配列に戻ることで正常な状態へと回復し、痛みもとれます。3日後くらいから痛みが引き、1週間後にはもとの痛みも減って、快適な状態になります。
しかし、そういった評価もせず、ただやみくもに強い力で痛い部位だけを長時間ほぐす と、正常な組織まで微少損傷をきたすことがあります。
これは悪い揉み返しです。翌日にはもとの痛みが強くなったり、1週間後にも痛みが残っていたり、もとの痛みが全然 減っていない場合は、悪い揉み返しです。
柔道整復師は、ひどい肩こりに悩む患者に対して、きめ細やかに問診をして、背のケガも聞きます。そして、どんな動きをすると痛むのかを再現させて、その肩こりがどこを原因に生じているのかを評価します。
その結果、肩こり治療でも、手首から治したり、足首や顔から治療することもあります。
しかし、マッサージ師や民間療法の施術では、「うつ伏せに寝てください」から始まり、 肩の痛い部位しか治療しません。これは決して治療と呼べるものではありません。
杉並区の荻窪駅から徒歩3分にある荻窪きりん堂接骨院では揉み返しが強い方のためにカウンターストレインを行っております。カウンターストレインとは筋肉を縮めながらその筋肉を押すことにより刺激を抑えながら治療を進められるので安全に行えます。
様々なタイプに合わせたオーダーメイドの肩こり・首こり治療を行っております。
肩こり・首こりの痛みでお困りの方はお気軽にご相談ください。
参考文献: 肩こりの9割は自分で治せる
監修 著書: 竹井 仁