荻窪駅北口徒歩4分、荻窪きりん堂整骨院です。
今回は脊柱管狭窄症についてお伝えします。
脊柱管狭窄症の原因
脊柱管が狭くなって神経が圧迫される
背骨の1つ1つの骨(椎骨)には、真ん中に穴が開いています。
これを並べると、頸椎の一番上から腰椎の先まで、長いトンネルのような形になります。
このトンネルが「脊柱管」で、中に神経が通っています。
この脊柱管が狭むなって神経が圧迫され、
痛みやしびれが起こる状態を、脊柱管狭窄症といいます。
脊柱管狭窄症は、変形性脊椎症や腰椎椎間板ヘルニア、
腰椎変性すべり症などに起因して発症するなど、1つだけの病気ではありません。
生まれ付き脊柱管が狭い人もいますが、
多くは加齢とともに腰椎や椎間板が変形したり、
脊柱管のまわりの靱帯が厚くなったりして、少しずつ狭くなっていきます。
女性より男性に多く、どちらかと言うと硬くてしっかりした骨に起こりやすいのが特徴です。
脊柱管狭窄症の症状
足の痛みやしびれ 排尿障害などが起こる
おもに、腰、お尻からひざの裏側にかけて痛みを感じます。
また、脊柱管狭窄症の人には、腰を反らすと痛みが起こり、腰を丸くすると痛みが和らぐ、という特徴があります。
これは、腰を反らすと脊柱管が狭くなって神経を圧迫し、腰を丸くすると脊柱管が広くなるためです。
長時間立っていたり、仰向けに寝たりすると、
足に痛みやしびれが起こることがあります。
休み休みでないと長い距離を歩けない間欠性跛行が起こることもあります。
また、馬尾神経の障害がひどい場合は、足に力が入らなくなったり、
尿漏れ、尿がぢ出にくい、校門周囲のしびれなどの症状が出ます。
家庭でのケア
体を丸くすると痛みが出にくい 立つときは、低めの台に一方の足を載せたり、
電車の中ではドアや手すりなどに寄りかかるようにして、体を少し丸く すると痛みが和らぎます。
腰まわりの筋肉を鍛える体操も行いましょう。
自転車に乗ると体が前に傾き、痛みが出にくくなるので、
ウオーキングの代わりにサイクリングを行うのもよいでしょう。
血行が悪いと症状が悪化するので、
お風呂やカイロなどでよく温め、体を冷やさないことも大切です。
また、喫煙をすると血行を悪くするの で、すぐに禁煙しましょう。
また、肥満 や糖尿病の人、動脈硬化などの疑いがあ る人は症状が重くなりやすいので、
食事・運動・減量などの生活習慣の改善を 心がけます。
文献:
首・肩・腰・ひざの痛みをなんとかしたい!
監修:東京厚生年金病院 副院長伊藤晴夫