今回はぎっくり腰についてお伝えさせていただきます。
ぎっくり腰とは何か?
ぎっくり腰は、急激に生じる激しい腰痛を指し、一般的には「腰椎の捻挫」とも表現されます。
これは病名ではなく、症状の一つとして認識されます。
その痛みは、突然発生し、激しいものであることが特徴です。
一般的には、「骨にノミを打ち込まれたような痛み」や「刃物で刺されたような痛み」
ドイツでは「魔女の一 撃」と表現され、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
ぎっくり腰の原因
椎間板の問題
椎間板は脊椎骨の間にあるクッションのような構造物で、
歳を取るにつれて劣化しやすい部位です。内部に亀裂が入り、
これが外側に達すると痛みのスイッチが入ると考えられています。
筋肉の異常な緊張
通常、背骨は自然なS字カーブを描いていますが、
ぎっくり腰の際にはこのカーブが失われ、
背骨周りの筋肉が異常に緊張することで激痛が引き起こされます。
この緊張は、筋肉が背骨をまっすぐに引っ張ることで生じます。
ぎっくり腰の予防法
「どっこいしょ」という言葉の効果
立ち上がる際に「どっこいしょ」と発声することは、
単なる老人言葉としてではなく、実は腰痛予防に一役買います。
この発声により、体は「動作の準備」をし、筋肉が適切に働き始めます。
これにより、ぎっくり腰のリスクを低減することができます。
「ドッコイショ」と口に出すことこれだけでもぎっくり腰予防になるのです。
一度、言ってみて下さい。
ぎっくり腰の対処法
- 自宅での安静と冷却: 軽度の場合は、安静にして冷やすことが推奨されます。
- 適切な医療機関での治療: 症状が重い、または改善しない場合は、専門医の診察が必要です。
腰痛予防のための日常生活の注意点
腰痛、特にぎっくり腰は日常生活の中で突然発生することが多いですが、
ちょっとした意識と行動の変更で予防することが可能です。
以下は、腰痛を予防するための日常生活での重要なポイントです。
荷物の持ち方
- 体を荷物に近づける: 重い物を持つ際は、まず体を荷物にできるだけ近づけます。
- 正しい姿勢で: 荷物を持ち上げる際には、ひざを曲げて腰を落とし、腹筋に力を入れることが重要です。これにより、腰にかかる負担を減らすことができます。
振り向く動作
- 体全体を使って: 振り向く際には、体全体を回して行うことが大切です。腰部だけでひねる動作は腰に大きな負担をかけるため、避けましょう。
- ゆっくりと: 急激な動作は腰にストレスを与えるため、ゆっくりとした動きを心がけてください。
日常生活でのその他の注意点
- 姿勢の維持: 長時間同じ姿勢でいることは腰に負担をかけます。定期的に姿勢を変えることが重要です。
- 運動の習慣: 定期的な運動は腰痛予防に有効です。特に、腰回りの筋肉を強化し、柔軟性を保つ運動がおすすめです。
- 体重管理: 体重の増加は腰に余分な負担をかけます。適正な体重の維持が、腰痛予防に役立ちます。
- 喫煙の回避: 喫煙は血行不良を引き起こし、椎間板への栄養不足を招きます。
まとめ
日常生活でのちょっとした意識と行動の変更により、
腰痛、特にぎっくり腰の予防は十分可能です。
腰痛は多くの人が経験する一般的な問題ですが、
予防には日々の生活習慣が重要な鍵を握っています。
腰痛にならないための日々の予防策を実践し、健康な日常を送りましょう。
何気ない日常生活動作でも少し気をつけるだけでぎっくり腰は予防できます。
それでもなかなか良くない、と言ったお悩みをありましたら、
当院までご相談ください。
一人一人のお悩みに寄り添っていきます。
参考文献
NHK ためしてガッテン 病気の仕組みがわかる事典