今回は腰痛のぶり返す原因について書いていきます。
あなたの腰痛が何度もぶり返す理由とは?
腰痛の原因の代表格的な椎間板ヘルニアなどは、画像検査で損傷箇所がはっきりと写る「見える腹痛」で、標準的な治療法が確立されています。
ですが、ぶり返す腰痛は、画像に異常が写らない「見えない腹痛」で、原因の解明や治療法については長い間、試行錯誤が続いてきました。
異常箇所がわからないので八方塞がりの状態だったのです。
ところが近年になって驚くべき研究成果が内外で発表されるようになってきました。
そのひとつが、画像検査には写らないほどの「小さな傷」の存在で、「見えない腰痛」の原因になっていると思われます。
これが、腰椎周辺に発生することで痛みを起こしている可能性が高く、それは証明されつつあります。
「小さな傷」は繰り返すと「大きな傷」になる
腰椎周辺に発生した「小さな傷」は、小さくとも周辺の正常な組織や器官に、継続的に悪い影響を与えます。
炎症を起こして痛みを発するのはもちろん、血流が悪くなったり、筋肉に刺数を与えて無駄に緊張させたりします。
これらが継続すると、腰が張り、やがて痛みを発するようになるのです。
「小さな傷」は、継続するとさらによくない事態を引き起こすこともわかってきました。繰り返し起こることで椎間板ヘルニアのような「大きな傷」になり、いずれ画像検査でも写るようになるのです。
何の処置もせず放っておくと、より深刻な事態になりかねません。
ぶり返す腹痛の原因として、腰椎周辺の見えない「小さな傷」の存在を紹介しました。しかしどんな傷でも、それができる原因(理由)があります。
この腰椎周辺の「小さな傷」は、どうやってできるのでしょうか?
多くの患者さんの診察を通して膨大なデータを蓄積した結果気付いたのは、「小さな傷」の発生箇所は4カ所に大別できるということでした。
その4つとは①椎間板、②椎間関節、③背骨に沿った筋肉、④仙腸関節です。
ぶり返す腰痛の「裏の原因」
女性であれば、朝、鏡の前で洗顔のポーズをとったとき、男性であればデスクワークの合間に椅子に座ったまま背伸びをしたときなどに、腰に激痛が走ったことがあるかもしれません。
激痛とまでいかなくとも、ピリッときて、「危ない、危ない」とひやりとした、という経験なら多くの人が持っているはずです。
重い荷物を持ち上げたわけでもないのに、こんな軽い動作がなぜ腰の負担になるのでしょうか。
実は腰の奥の方で働いている筋肉の働き方の良し悪しが大きく影響しているのです。
身体の中心に位置する腰の筋肉たちは、私たちが行うほとんどの動作で働いています。
しょっちゅう動員がかかっているわけです。
もしこの腰の奥の体幹部で働いている筋肉たちの働きが悪くなるとどうなるのでしょうか?
私たちが何かの動作をするたびにバランスがくずれ、その衝撃がダイレクトに腰にきます。
朝の洗顔や仕事の合間の背伸びがまさしくその状態です。
この衝撃が蓄積していくと「小さな傷」を発生させるのです。
つまり腰の奥にある筋肉の働きの不調が「裏の原因」となるのです。
このように裏の原因がある腰痛ですが、杉並区の荻窪駅から徒歩3分にある荻窪きりん堂接骨院では様々なタイプに合わせたオーダーメイドの腰痛治療を行っております。
腰の痛みでお困りの方はお気軽にご相談ください。
参考文献: もう2度と痛まない強い腰になる
著書 金岡恒治