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【五十肩(肩関節周囲炎)の治し方】

2026.02.20

【五十肩(肩関節周囲炎)の治し方】|

治らない理由と「インナーマッスル強化」が必要なワケ

                    

こんにちは!荻窪きりん堂接骨院です!

「腕が上がらない」「夜中にズキズキして目が覚める」「服の袖に手が通らない」——そのつらさ、いわゆる五十肩(肩関節周囲炎/凍結肩)かもしれません。

五十肩は“自然に治る”と言われることもありますが、治りが遅い・長引く・途中で悪化するケースも少なくありません。この記事では、鍼灸以外の視点で、整体・運動療法中心の「治し方」をわかりやすくまとめます。特に、見落とされがちな治らない理由
と、回復に欠かせないインナーマッスル強化について深掘りします。


五十肩って何が起きているの?

五十肩は、肩関節の周り(関節包や靭帯、腱板周辺)に炎症や癒着が起き、痛み+動きの制限が強くなる状態です。特徴はこの2つ。

  • 痛い(特に夜間痛・動かし始めの痛み)

  • 固まる(腕が上がらない/後ろに回らない)

一般的に経過は3段階で進みます。

  1. 炎症期(痛みが強い時期):夜間痛が出やすい/無理に動かすほど悪化しやすい

  2. 拘縮期(固まりが強い時期):痛みは少し落ち着くが動きが出ない

  3. 回復期(戻っていく時期):動きが徐々に改善、筋力も戻す段階

大事なのは、時期によって“やるべきこと”が変わる点です。ここを間違えると長引きます。


五十肩が「治らない/長引く」よくある理由

1)痛い時期に、強いストレッチをやりすぎている

炎症期に「痛いけど伸ばした方が良い」と思って、強引に伸ばすと、関節包がさらに刺激され炎症が長引くことがあります。

ストレッチは必要ですが、タイミングと強度が重要です。

2)逆に、怖くて動かさなさすぎる

痛みを避けてまったく動かさないと、肩はどんどん固まりやすいです。

五十肩は「痛みをゼロにしてから動かす」ではなく、痛みを悪化させない範囲で動かしていくのが基本です。

3)肩だけ見て、姿勢・肩甲骨・胸郭を見ていない

五十肩の人は、肩だけでなく

  • 猫背(胸椎が丸い)

  • 肩甲骨が外に開く/上にすくむ

  • 首の前方位(ストレートネック気味)

    が重なることが多いです。

この状態だと、腕を上げるときに肩関節だけに負担が集中し、痛みも可動域制限も戻りにくい

つまり、肩の治療=肩関節だけ、では足りません。

4)「インナーマッスルの働き」が落ちている

ここが核心です。五十肩が長引く人ほど、肩を支えるインナーマッスル(特に腱板)がうまく働かず、肩が安定しないまま動かしていることが多いです。

安定しない関節は、動かすほど摩擦・衝突が増え、痛み→防御反応→さらに固まる…の悪循環に入ります。

5)別の原因が混ざっている(見落とし)

五十肩に似た症状でも、

  • 腱板断裂

  • 石灰沈着性腱板炎

  • 頚椎由来のしびれ・神経症状

    などが隠れていることがあります。夜間痛が強すぎる、しびれがある、外傷後に急に上がらない等は、整形外科的な確認も大切です。


「五十肩の治し方」全体像

方針は3本柱

  1. 炎症を落ち着かせる(悪化させない)

  2. 固まった組織を“段階的に”動かす

  3. インナーマッスルと姿勢を整えて再発ループを止める

ここから具体策です。


【炎症期】痛い時期にやること(無理しないが、止めない)

✅ 目的:痛みの暴走を止める+固まり過ぎを防ぐ

  • 温め(入浴・ホットパック):楽になるならOK(炎症が強い直後で熱感が強い日は控えめに)

  • 日常動作の工夫:肘を体に近づけて動かす/高い棚の動作を減らす

  • 振り子運動(ペンデュラム):痛みが増えない範囲で小さく

  • タオルや棒を使った他動〜自動介助運動(“痛気持ちいい”まで)

※この時期は、**「痛いのに限界まで伸ばす」**が一番長引きやすいです。


【拘縮期】固まりが強い時期にやること(ここが勝負)

✅ 目的:肩だけでなく「肩甲骨・胸郭」を一緒に戻す

鍼灸以外のアプローチとして効果的なのは、次の組み合わせです。

1)肩関節の可動域改善(関節包へのアプローチ)

  • 肩の前側・後ろ側の関節包の硬さを評価

  • 必要に応じて関節モビライゼーション(専門家の手技)

  • 大胸筋・広背筋・小円筋・肩甲下筋など、硬くなりやすい筋の調整

2)肩甲骨の動き改善(ここが抜けると上がらない)

腕を上げるには肩関節だけでなく、肩甲骨が「上方回旋」する必要があります。

肩甲骨が固まると、肩関節に無理がかかり痛みが残りやすいです。

→ 肩甲骨周囲(前鋸筋・僧帽筋下部など)の再教育が重要。

3)胸椎(背中)の伸展を出す(猫背対策)

猫背のまま腕を上げようとすると、肩の前が詰まりやすい。

→ 胸椎の伸展(背中を起こす動き)を出すと、肩が上がりやすくなります。


【回復期】最後に必要なのが「インナーマッスル強化」

なぜインナーマッスルが必要?

五十肩は、可動域が戻っても「支える力」が戻らないと再び痛みやすいです。

特に重要なのが肩のインナーマッスル=腱板(ローテーターカフ)

  • 棘上筋:腕を上げ始めの安定

  • 棘下筋・小円筋:外旋と後方安定

  • 肩甲下筋:前方安定(内旋)

腱板が働くと、上腕骨頭が肩甲骨の関節窩で安定し、詰まり・摩擦が減ってスムーズに上がるようになります。

さらに「体幹インナー」も効く

肩は“腕だけの問題”に見えて、実は体幹がブレるほど肩に負担が乗ります

腹横筋・多裂筋など体幹インナーが働くと、肩甲骨の土台が安定し、肩の回復が早くなりやすいです。


自宅でできるセルフケア(安全に続けやすいもの)

※痛みが強く増える場合は中止して専門家へ

  • 振り子運動(小さく・脱力)

  • タオルで背中に手を回す練習(痛みの手前まで)

  • 壁を使った指歩き(少しずつ高さ更新)

  • ゴムバンド外旋(肘を体につけて軽負荷で)

  • 肩甲骨の寄せ下げ(すくめない)

  • 胸を起こす体操(胸椎伸展)

ポイントは、可動域だけを追わず、**「肩甲骨+腱板+姿勢」**をセットで育てることです。


受診・検査も検討したいサイン

  • 強い夜間痛が続き、眠れない

  • 転倒など外傷後から急に上がらない

  • しびれ・握力低下など神経症状がある

  • 発熱や腫れ、熱感が強い

    こういうときは整形外科で画像検査も含めて確認が安心です。


まとめ:五十肩は「時期」と「安定性」を外すと長引く

五十肩の回復を早める鍵は、

  • 痛い時期に無理しすぎない

  • 固まる時期に肩甲骨・胸郭まで含めて動きを戻す

  • 回復期にインナーマッスル(腱板+体幹)を鍛えて再発ループを断つ

    この流れを外さないことです。

「ストレッチしてるのに良くならない」「整体に行っても戻る」「夜だけ痛いのが続く」——そんなときは、肩だけでなく姿勢・肩甲骨・インナーマッスルまで含めて評価し直すと、突破口が見つかることが多いです。必要なら、あなたの今の段階に合わせて、最短ルートのプランに組み直していきましょう。

【五十肩かも?】セルフチェック表&やってはいけないNG行動まとめ

五十肩・肩の痛み

 
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