はじめに
「布団に入ると、明日のことを考えて眠れなくなる」
「ちょっとした音でも目が覚めてしまう」
「人前に出ると緊張して、その夜はなかなか眠れない」
このような「緊張体質」の方は、日中だけでなく夜の睡眠にも影響を受けやすい傾向があります。
当院にも、ストレスや不安が強く、慢性的な不眠で悩んでいる患者さまが数多く来院されます。
今回は、緊張体質と不眠、自律神経の関係、そして鍼灸をはじめとした改善方法についてわかりやすく解説します。

緊張体質とは?
1. 常に交感神経が優位になりやすい
緊張体質の方は、人前や初対面の場だけでなく、日常生活でも交感神経が優位になりやすい特徴があります。
心拍数が上がり、筋肉がこわばり、リラックスしにくい状態が続きます。
2. 不安・心配ごとを抱えやすい
心配性で物事を深く考え込んでしまう方も緊張体質に多い傾向があります。
頭の中で考えが巡り、夜になっても脳が休まらないため、不眠や中途覚醒が増えます。
3. 身体症状として現れる
肩こり・頭痛・胃の不調・冷え性といった身体の不快感が伴いやすく、それがさらに眠りを妨げる要因となります。

緊張体質と不眠の関係
自律神経の乱れがカギ
人間の自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つがあります。
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日中や緊張時は交感神経が優位に
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夜やリラックス時は副交感神経が優位に
ところが緊張体質の方は、夜になっても交感神経がオフにならず、心身が「戦闘モード」のまま。
結果として、寝つけない・眠りが浅い・何度も目が覚めるといった不眠が起こるのです。
鍼灸でできる自律神経の整え方
1. 副交感神経を高めるツボ刺激
鍼灸(針灸)はツボを通じて自律神経の働きを調整します。
特に「神門」「内関」「百会」などはリラックスや安眠に有効とされ、交感神経の高ぶりを鎮めます。
2. 筋肉の緊張を解く
肩や首まわりの筋肉がこわばっていると、体は緊張状態から抜けにくくなります。
鍼灸(針灸)で筋肉を緩め、血流を改善することで、体が自然と休息モードに入りやすくなります。
3. 精神的な安定
鍼灸(針灸)刺激により脳内ではセロトニンが分泌されやすくなり、不安やイライラが和らぎます。
結果として「心が落ち着き眠りやすくなる」と実感される方も少なくありません。

セルフケアでできる緊張体質改善法
1. 寝る前の呼吸法
「4秒吸って、6秒吐く」腹式呼吸を繰り返すことで副交感神経が優位になります。
2. スマホを見ない時間をつくる
ブルーライトは脳を覚醒させます。寝る1時間前はスマホ・PCをオフにしましょう。
3. 軽いストレッチやヨガ
筋肉の緊張をやわらげ、心身ともにリラックスできます。特に肩甲骨まわりを動かすと効果的です。
4. お風呂の入り方
熱すぎるお湯は交感神経を刺激するため、ぬるめのお湯(38~39℃)に10~15分浸かると快眠につながります。
荻窪きりん堂鍼灸接骨院での取り組み
当院では、不眠や緊張体質によるお悩みに対し、鍼灸(針灸)と整体を組み合わせた施術を行っています。
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鍼灸(針灸)で自律神経・筋緊張を整える
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整体で姿勢を改善し、体のゆがみをリセットする
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セルフケア指導で「眠れる体づくり」をサポートする
施術を続けた患者さまからは、
「夜中に目が覚めなくなった」
「気持ちが落ち着き、朝スッキリ起きられる」
といった嬉しい声も多くいただいています。

まとめ
緊張体質の方は、日中だけでなく夜の睡眠にも影響を受けやすく、不眠に悩まされるケースが少なくありません。
その背景には、自律神経の乱れや筋肉の緊張、不安感の高まりがあります。
鍼灸(針灸)はこれらを総合的に整えることができ、自然な眠りを取り戻すサポートになります。
もし「緊張しやすくて眠れない」「朝起きても疲れが残っている」とお悩みの方は、荻窪きりん堂鍼灸接骨院にぜひご相談ください。
あなたの自律神経を整え、快適な眠りを取り戻すお手伝いをいたします。


