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鍼灸できる更年期対策

2025.06.09

「更年期」という言葉に、不安を感じる20~30代の女性もいるのではないでしょうか。

更年期とは一般に閉経をはさんだ前後10年(45~55歳ごろ)を指し、この時期に起こる様々な心身の不調を更年期症状と呼びます。

実は、45~54歳の女性の9割以上が何らかの更年期症状を感じており、そのうち約4人に1人は「つらい」以上の重い症状に悩んでいるとの調査結果があります。

しかし一方で、更年期症状の出方には個人差があり、「ほとんど感じなかった」という人も少なくありません。

この違いは何によって生まれるのでしょうか?

そして若い今のうちからできる対策はあるのでしょうか?

本記事では、更年期症状の原因を西洋医学・東洋医学それぞれの観点から解説し、将来の更年期に備えて20~30代からできるセルフケア鍼灸による予防ケアについてお伝えします。

更年期は怖いものではありません。

今からしっかり準備をして、いつか訪れるその時期を笑顔で迎えましょう。

不調

更年期症状とは?西洋医学の捉え方

女性は平均50歳前後で閉経(卵巣機能の停止)を迎えます。

閉経に近づくにつれ卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)は徐々に減少し、それに体が慣れるまでの移行期に様々な不調が生じます。

これが更年期症状です。主な症状には次のようなものがあります。

  • ほてり・のぼせ(ホットフラッシュ): 急に顔や上半身がカーッと熱くなり汗が吹き出す。

  • 発汗: 特に夜間の大量の寝汗。

  • 冷え・しびれ: 手足の冷えや指先の痺れ感。

  • 精神神経症状: イライラ、不安感、落ち込み、集中力低下、不眠、頭痛、めまい。

  • その他: 動悸、倦怠感、肩こり、関節痛、皮膚の乾燥やかゆみ、膣の乾燥感 など。

 

西洋医学では、これらの症状の原因は主にエストロゲン減少による自律神経の乱れと説明されます。

エストロゲンには自律神経や感情を安定させる作用があるため、急激に減ることで体温調節がうまくいかなくなったり、精神面で不安定になったりするのです。

また骨量の減少やコレステロール値の変化など、長期的な健康課題(骨粗鬆症や動脈硬化のリスク)も更年期には顕在化してきます。

西洋医学的な対処としては、症状が重い場合ホルモン補充療法(HRT)が有効とされています。

減少したエストロゲンを補うことで症状を緩和する治療ですが、乳がんリスクなど注意点もあります。

そのほか、抗不安薬・睡眠薬の処方、漢方薬の活用、サプリメント(大豆イソフラボンやプラセンタなど)による対策、適度な運動や食事改善といったセルフケアも奨励されています。

更年期を東洋医学で捉えると?

東洋医学では、更年期の不調は「腎」の衰えと深く関係すると考えます。

東洋医学でいう「腎」は西洋医学の腎臓とは少し異なり、生命力や成長・生殖機能全般を司る概念です。

女性は35歳頃から腎のエネルギーが衰え始め、49歳(7の倍数の年齢)で腎気が尽きて閉経するとされています。

つまり更年期は「腎のエネルギーが減り、体のバランスが崩れやすくなる時期」と言えます。

また東洋医学では、更年期症状の現れ方を体質ごとに分類します。例えば、

  • 腎陰虚タイプ: のぼせ・ほてり、発汗、不眠、口の渇きなど「熱」の症状が強い。腎の陰(潤す力)が不足している状態。

  • 腎陽虚タイプ: 冷え、倦怠感、抑うつ気味、むくみなど「冷え」の症状が強い。腎の陽(温める力)が不足した状態。

  • 肝鬱タイプ: イライラや抑うつ、頭痛、めまいなど情緒不安定が目立つ。肝の気の巡りが悪い状態。

 

このように、人それぞれの体質や症状パターンに応じてアプローチを変えるのが東洋医学の特徴です。

基本となる考え方は「腎を補い、気血の巡りを整える」こと。

鍼灸や漢方で腎のエネルギー(精)を補充しつつ、滞りがあれば巡りを良くし、体全体のバランスをととのえることで、更年期の不調を和らげていきます。

 鍼灸施術

鍼灸は更年期の味方!その効果とは

更年期症状に対して鍼灸治療がどのように役立つのか、具体的な効果を見てみましょう。

  • ホットフラッシュなど血管運動神経症状の軽減: 鍼灸は自律神経のバランスを調整するため、のぼせや発汗といった症状の頻度・強度を下げる効果が期待できます。ある研究では、週1回5週間の鍼治療によって、更年期のホットフラッシュ(ほてり)や発汗、気分変動、不眠症状が有意に軽減したと報告されています。即効性があり、副作用も少ないため、HRTが受けられない場合の代替療法としても注目されています。

 

  • 精神面のサポート: 鍼灸にはリラックス作用があり、更年期のイライラや不安、不眠など精神神経症状に効果があります。ツボ刺激により脳内でセロトニンやエンドルフィンといった神経伝達物質の分泌が促され、気持ちが安定すると考えられています。

 

  • 体力・免疫力の向上: 更年期は体力が落ちやすい時期ですが、鍼灸で全身の気血の巡りを良くし、臓腑の働きを整えることで基礎体力や免疫力の維持にもつながります。特に腎を補うツボ(脚の太谿や腰の腎兪など)への施術は、元気の底上げ効果が期待できます。

おわりに

更年期は誰にでも訪れるライフステージですが、その感じ方・過ごし方は人それぞれです。

若い頃からの積み重ねが、更年期の快適さを左右すると言っても過言ではありません。

東洋医学の知恵や鍼灸治療を上手に取り入れながら、自分の体を大切にケアしていきましょう。

荻窪きりん堂鍼灸接骨院では、全ての女性が笑顔で更年期を迎えられるよう、若年期からの体質改善も含めたトータルサポートを行っています。

「まだ若いから関係ない」と思わず、将来の自分への投資として健康管理を始めてみませんか?

不安なことや気になる体調の変化があれば、お気軽にご相談ください。

あなたのこれからの人生が、いつまでも輝きと活力に満ちたものであるよう、私たちがお手伝いいたします。

 
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