現代社会では、デスクワークやスマホの使用時間が長くなり、姿勢が悪化しやすくなっています。
その影響で、腰痛や股関節の痛みを訴える方が増えています。
これらの症状の原因の一つとして、中殿筋(ちゅうでんきん)の機能低下が関係していることをご存じでしょうか?
中殿筋とは?
中殿筋は、お尻の横側にある筋肉で、骨盤を安定させる重要な役割を果たします。
この筋肉が弱くなると、歩行時や立ち上がる際にバランスが崩れやすくなり、腰や股関節に負担がかかることがあります。
中殿筋が弱くなると起こる症状
- 腰痛
- 股関節の痛み
- 歩行時の違和感
- 坐骨神経痛のような症状
- 姿勢の崩れ
- 膝の痛みや違和感
- 転びやすくなる
このような症状がある方は、中殿筋の機能が低下している可能性があります。
中殿筋が衰える原因
中殿筋が弱くなる原因はいくつかあります。
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長時間の座り姿勢
デスクワークやスマホ操作により、長時間座ることで中殿筋が使われなくなり、筋力が低下します。
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運動不足
特に下半身を動かす運動が少ないと、中殿筋が弱まりやすくなります。
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姿勢の乱れ
猫背や反り腰など、骨盤の歪みがあると中殿筋に負担がかかります。
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加齢による筋力低下
年齢とともに筋力が衰えやすくなり、特に意識しないと中殿筋も弱くなります。
鍼灸による中殿筋のケア
鍼灸治療は、中殿筋の緊張を和らげ、血流を改善することで、痛みの軽減や筋力回復をサポートします。
特に、デスクワークや長時間の立ち仕事で筋肉が硬くなっている場合、鍼の刺激が効果的に働きます。
鍼灸の効果
- 血流改善:中殿筋に血液がしっかり行き渡ることで、疲労回復が早まります。
- 筋肉の緊張緩和:鍼の刺激で緊張した筋肉がほぐれ、痛みが軽減します。
- 神経の働きを整える:鍼刺激が自律神経を調整し、筋肉のこわばりを防ぎます。
- 可動域の向上:股関節の動きがスムーズになり、歩行や日常動作が楽になります。
- 姿勢の改善:筋肉のバランスが整うことで、正しい姿勢を維持しやすくなります。
荻窪きりん堂鍼灸接骨院での施術
当院では、中殿筋にアプローチする施術として、以下のような治療を行っています。
1. 鍼灸施術
細い鍼を使い、中殿筋に直接刺激を与えることで、筋肉の緊張を緩めます。また、灸を組み合わせることで血流を促進し、回復を早めます。
2. 手技療法(整体)
鍼灸だけでなく、整体によるアプローチも併用することで、骨盤のバランスを整え、より効果的な施術を行います
3. セルフケア指導
施術だけでなく、ご自宅でもできるストレッチやエクササイズを指導し、再発予防をサポートします。
自宅でできる中殿筋セルフケア
鍼灸施術と併用して行うことで、より効果的に中殿筋を鍛えられます。
1. クラムシェルエクササイズ
- 横向きに寝て、膝を90度に曲げる。
- かかとをつけたまま、上側の膝を開く。
- ゆっくり戻す。
- 10回×3セットを目安に行う。
2. 片足立ちトレーニング
- 壁や椅子に手を添えながら、片足で立つ。
- 30秒キープし、反対側も同様に行う。
- 3セット繰り返す。
3. ヒップリフト
- 仰向けに寝て、膝を立てる。
- お尻をゆっくり持ち上げる。
- 10回×3セットを目安に行う。
4. バンドウォーク
- ゴムバンドを両足にかけ、膝を軽く曲げる。
- 横に数歩移動し、反対方向へも移動する。
- 10回×3セットを目安に行う。
まとめ
中殿筋は姿勢や歩行に大きく関わる重要な筋肉です。
ここが弱くなると腰痛や股関節痛の原因となるため、しっかりとケアすることが大切です。
鍼灸施術は中殿筋の緊張を和らげ、痛みの軽減や血流改善に効果的です。
さらに自宅でのセルフケアを継続することで、施術の効果を長持ちさせ、痛みの再発を防ぐことができます。
荻窪きりん堂鍼灸接骨院では、中殿筋のケアを含めた整体・鍼灸施術を行っています。
腰痛や股関節痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。