現代社会ではデスクワークやスマートフォンの使用が増え、多くの人が肩や首、背中の筋肉が「ゴリゴリ」する感覚を経験しています。
この筋肉のこりや痛みはただの疲労や姿勢の問題だけではなく、自律神経とも密接な関係があります。
今回は筋肉のゴリゴリと自律神経の関係について詳しく説明します。
筋肉の「ゴリゴリ」って何?
過去のブログにも載せていますが、筋肉の「ゴリゴリ」とは筋肉が硬くなり、触れるとしこりや張りが感じられる状態のことを指します。
これは筋肉が長時間緊張し続けることで血流が悪くなり、疲労物質が蓄積することが原因です。
肩や首、腰など、特に動かす頻度が少ない部分にできやすいです。
この「ゴリゴリ」を放置しておくと痛みだけでなく、頭痛やめまい、疲労感など、全身の不調に繋がることがあります。
これは単なる筋肉の問題だけでなく、自律神経の乱れが関与している場合が多いのです。
自律神経と筋肉の関係
自律神経は私たちの体内の様々な機能を無意識にコントロールしている神経系です。
例えば心臓の鼓動や消化、呼吸など、意識しなくても体が自然に行う動きを調整しています。
この自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、これらがバランスを取りながら体の機能を調整しています。
交感神経は「戦うか逃げるか」の反応を司り、緊張状態やストレスがかかると活発になります。
これに対して副交感神経はリラックスした状態を作り、体を休ませる役割があります。
この2つの神経がバランスよく働くことで、私たちは健康を保っています。
しかし、現代人は仕事や家庭のストレス、過労、長時間のデスクワークなどにより、交感神経が優位に働きすぎることが多くなっています。
これにより筋肉が常に緊張した状態になり、結果として「ゴリゴリ」した筋肉のこりが生じやすくなります。
また、交感神経が優位になると血流も悪化し、筋肉に十分な酸素や栄養が届かなくなるため、疲労物質が溜まりやすくなります。
自律神経を整えるための対策
筋肉の「ゴリゴリ」を改善するためには、自律神経を整えることが重要です。
以下の方法を試してみると良いでしょう。
深呼吸を心がける
深い呼吸をすることで、副交感神経を刺激し、体をリラックスさせることができます。
日常生活の中で意識的に深呼吸を取り入れることで、自律神経のバランスを整える助けになります。
適度な運動を取り入れる
軽いストレッチやウォーキングなど、体を動かすことで筋肉の緊張をほぐし、血流を促進します。
運動することで自律神経の働きも整い、筋肉のこりが改善されるでしょう。
鍼灸やマッサージでケア
鍼灸やマッサージは筋肉の緊張を直接ほぐすだけでなく、自律神経にも働きかける効果があります。
特に鍼灸はツボを刺激することで自律神経のバランスを調整し、体全体のリラックス効果を促進します。
まとめ
筋肉の「ゴリゴリ」は筋肉の疲労や緊張だけでなく、自律神経の乱れとも深く関係しています。
ストレスの多い現代社会では、交感神経が優位になりやすく、その結果、筋肉のこりが生じやすくなっています。
自律神経を整えるためには、深呼吸や適度な運動、そして鍼灸やマッサージのようなケアを取り入れることが効果的です。
日常生活の中でこれらの方法を実践し、体と心をリラックスさせることが、筋肉のこりや不調の改善につながるでしょう。
荻窪きりん堂鍼灸接骨院では筋肉のこりや自律神経の乱れに対して、専門的な施術を提供しています。
ぜひ、お悩みの方はお気軽にご相談ください。