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PMSのイライラ・不調に鍼灸!

2025.05.29

生理前になると気分が落ち込んだり、イライラしたり、体がむくんでだる重くなったり……

そんなPMS(月経前症候群)に悩む女性は少なくありません。

実は、全世界で5~8割もの女性が何らかのPMS症状を経験し、そのうち約30~40%は日常生活に支障をきたすほど症状が重いと報告されています。

PMSは決して気のせいではなく、身体と心の両面に影響を及ぼすれっきとした症状です。

本記事では、PMSの原因を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、鍼灸によるPMSケアの効果や方法についてご紹介します。

PMS

PMS(月経前症候群)とは?

PMS(月経前症候群)とは、生理が始まる数日~10日ほど前から現れる心身の不調の総称です。

代表的な症状には次のようなものがあります。

  • 精神的症状: イライラ、怒りっぽさ、気分の落ち込み、涙もろさ、不安感、集中力の低下 など

  • 身体的症状: 下腹部の張りや痛み、乳房の張り・痛み、頭痛、むくみ、体重増加、疲労感、食欲の変化(過食・甘いものが欲しくなる) など

 

これらの症状は、生理開始とともに軽減し、やがて消えていくという周期性が特徴です。

症状には個人差が大きく、軽い不調程度の人もいれば、日常生活に支障が出るほど重い人もいます。

特に症状が重く精神的に不安定になるケースはPMDD(月経前不快気分障害)と診断されることもあります。

PMSの原因 – 西洋医学の見解

西洋医学では、PMSの主な原因は月経周期に伴うホルモンバランスの変化だと考えられています。

排卵後に高まる黄体ホルモン(プロゲステロン)と女性ホルモン(エストロゲン)の急激な変動が、脳内の神経伝達物質に影響を与え、気分や体調の変化をもたらすとされています。

また、このホルモン変動によって体内に水分が溜まりやすくなるため、むくみや体重増加、乳房の張りといった症状が出るとも説明されます。

さらに、PMS症状を悪化させる要因としてストレス生活習慣(睡眠不足・栄養バランスの偏りなど)も指摘されています。

ストレスにより自律神経が乱れると、ホルモン分泌のリズムにも影響が及び、PMSの精神症状が強まることがあります。

 

PMSの原因 – 東洋医学の見解

一方、東洋医学ではPMSをどのように捉えているのでしょうか。

東洋医学では、女性の心身の不調は「気・血・水(き・けつ・すい)」(気=エネルギー、血=血液、水=水分代謝)のバランスの乱れとして説明されます。

特にPMSの場合、生理前は血(経血)を蓄える時期にあたるため、身体に余分な水分が溜まりやすく「気滞水毒(きたいすいどく)」の状態になりやすいと考えます。

これは、気の巡りが停滞し、水の巡りも滞った状態です。

また、生理前の情緒不安定さは東洋医学では「肝気鬱結(かんきうっけつ)」や「肝火上炎(かんかじょうえん)」といった肝の不調として捉えます。

肝は情緒を司る臓とされ、ストレスや怒りなどで肝の気が鬱結すると、イライラや抑うつなどの症状が出やすくなるのです。

要するに、PMSは気・血・水の巡りがスムーズでなくなった結果、生じる諸症状と考えられます。

鍼灸や漢方では、この乱れた巡りを整え、滞った気や水を動かすことがPMSケアのポイントになります。

具体的には、ストレスで滞った「気」を巡らせ、余分な「水」を捌き、必要な「血」を補うといったアプローチをとります。

鍼灸

鍼灸によるPMS症状の軽減効果

では、鍼灸治療によってPMSの症状がどのように改善できるのか、具体的に見ていきましょう。

  • 自律神経を整えストレスを緩和: 鍼灸はリラクゼーション効果が高く、ストレス緩和に有効です。生理前に乱れがちな自律神経のバランスを整えることで、イライラ感や不安感の軽減につながります。

  • ホルモンバランスへの調整: 鍼灸刺激は脳の視床下部や下垂体に作用し、ホルモン分泌の調整を促すと考えられています。これにより、生理前のホルモン変動が穏やかになり、情緒面・身体面の症状が和らぐ可能性があります。

 

  • 気血水の巡り改善: 東洋医学的に見ると、鍼灸は滞った気の巡りを良くし、余分な水分を発散させる効果があります。例えば、イライラや緊張には頭や首まわりのツボ、むくみやだるさには足やお腹のツボを用いて施術することで、全身の巡りを整えます。

 

こうした鍼灸の効果について、研究でも一定の裏付けが得られています。

ある研究では、鍼灸治療によってPMS症状の改善率が偽薬や西洋薬による治療よりも高かったとの報告があります。

鍼灸は体への負担が少なく、長期的に続けやすいケアとしてPMS改善に役立つと期待されています。

おわりに

PMSによる心身の不調は、本当につらいものです。

しかし、自分の体のリズムを理解し、適切なケアを取り入れることで、症状を軽減することは可能です。

鍼灸はそんなPMSケアの強い味方になります。東洋医学の知恵と現代医学の知識を組み合わせたアプローチで、PMSと上手に付き合っていきましょう。

生理前のイライラや不調にお困りの方は、ぜひ一度荻窪きりん堂鍼灸接骨院にご相談ください。

当院の鍼灸施術で、自分でも気づかなかった体の変化に驚くかもしれません。

毎月訪れる憂鬱な時期を、少しでも穏やかに過ごせるよう、私たちが全力でサポートいたします。

あなたのつらさを軽くし、笑顔の毎日を取り戻しましょう。

 
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